またまた読書感想文です。
みなさまこんにちは。
もはや読書感想ブログに成り果ててますね。
特に楽しみにしてる人もいないかとは思いますが大変申し訳なく思っております。
さて、今回読んだ本は、山田宗樹 作
嫌われ松子の一生 です。
タイトルからもわかる通り
かわいそうな松子の一生を書いたお話でした。
ほんとうにかわいそうという言葉しか出てきません。
多少は人格に問題があるところもあったかもしれませんが…
特に妹の久美に対する態度とか
あれは本当にひどかった。
それにしてもこんなにかわいそうな人がいるのか… という感想です。
ところで松子は人間に嫌われていたわけではありませんでしたね。
まあ嫌ってる人もいたとは思いますが、好意を持っていた人だってそれなりにいました。
何に嫌われていたかというと、それはなんというか、ツキとか、運とか、運命、タイミングとか言ったものだったと思います。
話の展開の仕方も面白かったです。
現代で突然、存在さえ知らなかった松子叔母の死を父から告げられた大学生・川尻笙(かわじりしょう)が松子の人生を調べることになるのですが、笙のパートと、松子のパートが交互に描かれており、ミステリー短編が繰り返されるような形式でした。
松子の人生が明らかになるにつれ、笙が人間として成長していく様子が見て取れる点も良かったです。
序盤はただの舐めた量産大学生でしたからね。
最後の結末は意外であり、残酷でもあり、
それでいて実際にありそうなものでした。
松子のその先にあったかもしれない人生が読みたかったです。
最後の方で笙が気が付きますが
「俺は松子叔母が最初に躓いた歳にすら達していない。」
笙は19歳で、松子の最初の躓きは22歳でした。
自分もちょうど22歳なので、まだまだ何が起こるか分からないということです!
転落していく可能性だって十分にあるんですね。怖い怖い…
とりあえず1日1日を大事に精一杯生きていこうと思いました。
終わり。
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